完成したプログラムの動作確認や耐久テストを行うQAエンジニアについて興味のある方もいらっしゃるかもしれません。
品質保証に携わるQAエンジニアの求人は増加傾向にあります。
転職を考える際には未経験可能かどうか情報があると良いでしょう。
この記事ではQAエンジニアへ未経験で転職する方法を解説します。
求められるスキルや面接対策のポイントも紹介しますので参考にしてください。
QAエンジニアへ未経験で目指す方法を解説
Contents
急速に成長している日本のIT業界は人材不足が懸念されているといわれています。
QAエンジニアも同じことがいえるでしょう。
そのため未経験者を採用して育成していくことに力を注ぐ企業も多いです。
QAエンジニアとして未経験であっても、相応のスキルや経験があれば十分転職は可能といえるでしょう。
未経験で転職するためにアピールポイントや必要なスキルを知っておいてください。
QAエンジニアの求人例から仕事内容を解説
QAエンジニアの求人例を見ていきます。
例①:未経験可能、チームで業務を担当
- 月給21万円以上・各種手当・賞与あり
- 職種未経験歓迎・Excelの使用経験者
- 勤務地は各クライアント先
コードを書くといった仕事ではなく、チームで品質保証確認を行う業務になります。
気になる点を共有するためExcelの操作経験が必要です。
チームでの業務になりますのでコミュニケーション能力なども重要になるでしょう。
例②:自社サービスの開発・品質管理
- 年収420万円~
- 経験・スキルに応じた業務
- 自社内開発
自社サービスの開発・品質管理エンジニアの募集です。
経験やスキルに応じた業務を任されますので未経験から応募可能になっています。
少しずつ社内で経験を積むことによりエンジニアを育てる企業です。
自ら学んでいく姿勢が大切になるでしょう。
例③:ソフトウェアの評価・検証
- 年収430万円~
- ソフトウェアの評価経験またはソフトウェア開発の経験が3年以上ある方
- 自社パッケージ商品の開発・評価・検証
自社開発ソフトウェアの評価・検証業務になります。
評価・検証業務が未経験であっても、ソフトウェア開発経験があれば応募可能です。
経験年数やスキルにより年収が決まります。
ソフトウェアの開発経験を活かせる業務といえるでしょう。
QAエンジニアに未経験で転職するときのポイント
QAエンジニアに未経験で転職するときにはどのようなことに注意したら良いのか気になる方もいらっしゃるかもしれません。
この章ではQAエンジニアに未経験で転職するときのポイントを紹介します。
たとえ未経験であったとしても企業が求めるスキルや能力があれば転職できる可能性もあるでしょう。
もし転職について疑問がありましたら転職エージェントを頼るのもひとつの手です。
転職エージェントは転職に関する様々な情報を持っていますので疑問を解消できるでしょう。
他のIT系実務経験をアピールする
QAエンジニアが品質保証業務を行うのはソフトウェアです。そのためIT系の実務経験があればその知識を活かせます。
IT系の知識があれば的確に問題点を指摘できるでしょう。品質保証をする上で問題点を指摘しフィードバックすることは重要です。
実際の求人においてもソフトウェア開発の経験者やIT系の実務経験者は歓迎されます。
IT系の実務経験をアピールすることで品質保証を行えるだけの知識があると伝えることができるでしょう。
資格制度を活用する
QAエンジニアに活用できる資格をアピールするのも良いでしょう。
資格取得の学習はQAエンジニアに役立つ知識を身に付けることにも繋がります。
QAエンジニアにおすすめの資格は以下のようなものが挙げられるでしょう。
- JSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)
- IT検証技術者認定試験(IVEC)
- ソフトウェア品質技術者資格認定(JCSQE)
JSTQBはソフトウェアに関する基本的な知識を証明する試験です。資格を取得すればソフトウェアのテスト技術を証明できます。
IT検証技術者認定試験はテストエンジニアの資格試験です。テスト現場における実務を重視しています。
ソフトウェア品質技術者資格認定はソフトウェア品質向上のための資格制度です。
資格の学習をすることでソフトウェアの品質向上に関する知識が身に付くでしょう。
どんな人材が必要とされているか考える
多くのスキルがあっても企業が求める人物像とマッチしていなければ意味がありません。
未経験からQAエンジニアへ転職を考える際には、企業がどのような人材を必要としているかを考えましょう。
企業が必要としているスキルや経験が分かれば、自分に合う求人であるかどうかも考えられます。
またアピールポイントを絞ることも可能になりますので転職の助けになるでしょう。
もし企業について情報がないと感じたら転職エージェントにご相談ください。
豊富な情報を持つ転職エージェントから適切なアドバイスを貰いましょう。
・他のIT系実務経験をアピールする
・資格制度を活用する
・どんな人材が必要とされているか考える
QAエンジニア未経験者に求められる人物像
QAエンジニア未経験者に求められる人物像について解説します。
ソフトウェアがただ動くかどうかを確認するだけでは精度の高い品質保証だとはいえません。
QAエンジニアの職種について未経験であったとしてもユーザー視点やコミュニケーション能力があれば品質保証の助けになるでしょう。
ユーザー視点のある人
ソフトウェアはユーザーが使用するものです。
開発者はどうしても開発者目線でデバッグを行います。
しかしどのように動くかを理解していないユーザーの視点こそ品質保証には必要なのです。
正しいソフトウェアの使い方を知りつつもユーザーの視点でソフトウェアに触れることが重要になります。
コミュニケーション力のある人
品質保証は動作確認をして終わりではありません。
問題点や不具合を見つけ出して開発者へフィードバックしなければならないのです。
そのため何が問題であるかを正しく伝えるためのコミュニケーション能力が必要になります。
また品質保証はチームで行うことが多いです。仲間と協力できる力も必要になるでしょう。
キャリアパスを描いている人
QAエンジニアに限らずIT業界ではキャリアパスを描くことは重要です。
QAエンジニアは多くの知識が必要ですので、転職後も自ら学んでいく必要があります。
キャリアパスを描けている人は何を目指して何を学ぶかも明確にできるでしょう。
目標があれば学習もはかどりますので結果的にスキルアップに繋がります。
・ユーザー視点のある人
・コミュニケーション力のある人
・キャリアパスを描いている人
QAエンジニアに求められるスキル
QAエンジニアに求められるスキルを解説します。
QAエンジニアはソフトウェアの品質保証を行う重要な役割を担っているといえるでしょう。
そのため様々な知識が必要といわれています。
IT系の実務経験や知識がある場合はアピールポイントになりますので積極的に伝えていきましょう。
プログラミングスキル
ソフトウェアの動作確認やフィードバックをする際にプログラミングスキルがあれば的確な指摘を行えます。
ただ動くかどうかだけではなく、プログラムの意図を理解した上で動作確認を行うとより品質の高いフィードバックができるでしょう。
そのためQAエンジニアにはプログラミングスキルが求められる場合が多いです。
問題点を指摘する際にもプログラミングのスキルがあればなぜ問題が出たのかを推測することもできるでしょう。
ソフトウェア開発スキル
品質保証を行う際にはソフトウェアの開発のどの工程で問題があったのかを推測することも重要です。
そのためソフトウェアの開発スキルを求められることも多くあります。
ソフトウェアの開発スキルがあれば問題点を具体的に指摘することもできるでしょう。
品質保証を行う上で的はずれなテストプレイを繰り返さないためにもソフトウェアの開発スキルは有効です。
問題点を指摘すると同時に改善点を提案することができれば品質の向上に繋がります。
ソフトウェアの開発スキルがあれば的確にフィードバックをすることができるでしょう。
テスト技法の知識
QAエンジニアはテスト技法に基づいてどのようなテストを行うかを考えなければなりません。
そのためテスト技法の知識が求められます。
テスト技法はテストケースを作成したり選んだりするための技法です。
テスト技法を使用すると様々な状況を整理しながらテストケースを作成できるでしょう。
抜け漏れや不具合を見つけることもできますのでQAエンジニアの業務の助けになるといえます。
・プログラミングスキル
・ソフトウェア開発スキル
・テスト技法の知識
QAエンジニアの自己PRのポイント
QAエンジニアの自己PRのポイントは転職後に活かせる経験やスキルを伝えることです。
採用担当者は採用後に活躍できる人材を求めています。
QAエンジニアの職種が未経験であっても転職後に活躍できる人材だと伝えることができれば良い印象を与えることができるでしょう。
そのためにも転職後に活かせる経験やスキルがあれば積極的に伝えてください。
プログラミングスキルやソフトウェアの開発経験があればアピールポイントになります。
その他にも企業が求める人材とマッチしたスキルを調べておきましょう。
もし企業の情報に不安がありましたら転職エージェントにご相談ください。
転職のプロが適切な情報を一緒に探してくれるでしょう。
QAエンジニアの面接対策のポイント
QAエンジニアの面接では面接官がどんな点を見ているのかをあらかじめ知っておいてください。
人事担当者であればビジネスマナーやコミュニケーション能力・人柄を見ています。
現場の担当者であればスキルや知識が求めている人材とマッチしているかを見るでしょう。
品質保証はチームで業務を行う場合が多いです。
そのためチームの雰囲気に馴染める人物であるかどうかも重要になります。
協調性があるかどうか・自分で学んでいく意欲があるかどうかなども見られるでしょう。
最終面接など社長や役員が面接官を務める場ではキャリアビジョンなども確認されます。
QAエンジニアの面接でよく聞かれる質問
QAエンジニアの面接でよく聞かれる質問を見ていきます。
QAエンジニアの業務内容は専門的な知識も必要とされるため一般的な面接の他にスキルの確認などもあるようです。
よくある質問については回答を丸暗記するのではなくポイントを箇条書きにしてみると良いでしょう。
丸暗記の文章を読み上げるだけでは良い印象を与えることはできません。
例①:転職理由について
転職の面接ではよく聞かれる質問に「なぜ転職を希望しているのですか?」というものがあります。
面接官は応募者の転職の理由を聞くことによって前職での不満の有無やそれに対する姿勢を見るでしょう。
「採用後に同じような不満で辞めてしまうかもしれない」という不安を感じさせないように注意してください。
前職の不満を感情的に伝えることは決して良いことではありません。
転職理由についてはできるだけ前向きな答えを考えましょう。前職の不満は聞かれない限り伝える必要はありません。
例②:活かせる経験やスキルについて
「どのような言語をご経験されていますか?」「得意な業務はなんですか?」といった質問は自分をアピールするチャンスです。
応募した企業に活かせるスキルや経験を伝えてください。現在学習中の技術などもアピールすると良いでしょう。
応募者のスキルや経験が企業とマッチするかどうかを見られます。
企業に活かせるスキルかどうかを意識しましょう。
・転職理由について
・活かせる経験やスキルについて
転職の悩みは転職エージェントに相談しよう
転職について不安や悩みがあれば転職エージェントにご相談ください。
ひとりで悩みを抱えていても解決までには時間がかかることもあるかもしれません。
転職のプロに相談することにより解決できる悩みもあるでしょう。
転職エージェントからのアドバイスで悩みを素早く解決できれば、その時間を転職活動に当てることができます。
余裕をもって転職活動を行ってください。
まとめ
QAエンジニアはソフトウェアの品質保証を行う職種です。
IT業界の発達とともにQAエンジニアの需要も高まっているといえるでしょう。
IT系の業界では人材を育てたいと考える企業も多いです。
未経験であってもプログラミングのスキルやソフトウェア開発の知識があれば転職後も活躍できるでしょう。
転職について不安がある場合は転職エージェントにご相談ください。
転職のプロが的確なアドバイスをくれるでしょう。
転職エージェントとともに転職を成功させましょう。