AIエンジニアは、AIの技術を用いて人々の生活を豊かにする重要な職種です。
比較的新しい業界ですが、これからのIT技術の発達に合わせて拡大していく業界といえるでしょう。
そんな将来性の明るいAIエンジニアですが、転職成功のカギを握っているのが「志望動機」です。
本記事では、AIエンジニアへの転職を成功に導く志望動機の書き方と、評価される例文をご紹介します。
面接での注意点や自己PRのポイントも併せて確認して、しっかりと準備しましょう。
AIエンジニアの志望動機の書き方を解説
Contents
スマートフォンの音声認識や自動運転技術、医療への活用など幅広い分野で急速に導入されているのがAI技術です。
AIエンジニアはそのようなAI技術を支えている注目の職種です。
様々な業界から期待されているAI業界では人材の確保や育成の動きが大きくなっており、求人で見かける事も増えてきています。
求人数の増加が予想されるAIエンジニアにおいて、転職で有利になる志望動機の書き方を解説していきましょう。
AIエンジニアの志望動機の考え方は?
AIエンジニアの仕事へ転職を考えるのであれば、最初の関門は志望動機の作成です。
高評価を得られる志望動機が作れれば、その後の選考も有利に進めることができるでしょう。
ここからは、企業の採用担当者に好印象を与える志望動機の考え方のポイントをご紹介します。
なぜAIエンジニアなのか?
AIエンジニアの志望動機に盛り込んだ方が良い要素の一つは、AIエンジニアを志望している理由や志望するきっかけです。
企業の採用担当者は志望動機を通して、業界への志望度の高さを確認しようとします。
IT業界の中でもAIエンジニアでなければならない理由を、明確なエピソードとともに具体的に説明することが必要です。
「AI技術に触れる機会があり興味を持った」「過去に学んだプログラミングの知識を活かしたい」など、個性的な内容を意識しましょう。
専門性の高いAIエンジニアとして働いていく覚悟を、熱意を持って伝えることが重要なのです。
応募した企業を選んだ理由
AIエンジニアを選ぶ理由が固まったら準備は完了ではありません。
次に、応募する企業を選んだ理由を作りこみましょう。
AIエンジニアは専門的な職種で一般的に広く知られてはいませんが、業界内には似たようなAI事業を行う会社も多く存在します。
数多ある会社の中でも、なぜこの会社を選んだのかという根拠を明確に提示することが重要です。
志望する企業の事業内容や理念・社風などを徹底的に調べ、その企業ならではの特色を把握しておきましょう。
具体的な特徴を記述できればそれだけ時間を掛けて企業研究しているという印象を相手に与え、志望度の高さもアピールできます。
採用後のビジョン
AIエンジニアの業界や志望企業を選んだ理由が完成したら、もう一つ書くべき大事な要素があります。
将来どのような形で会社に貢献するのか、具体性のある将来ビジョンをアピールすることが必要です。
いくら志望度の高さを印象付けても、採用することによる会社が得られるメリットを採用担当者にイメージさせなければ合格には至りません。
明確な将来ビジョンを示すことで、入社後に活躍している具体的なイメージを湧かせ好印象を与えることが可能です。
また移り変わりの激しいAIエンジニアの業界では、常に新しい知識を柔軟にアップデートする根気強さも必要です。
そのような流動的な環境でも、自分の意思を曲げずに目標に向かって進んでいけるような「芯」を持っていることをアピールしましょう。
AIエンジニアの志望動機の書き方
書く内容が決まったら、いよいよ実際に志望動機を書き進めていきましょう。
ここで注意すべきポイントは、できるだけ具体的に記述することです。
具体的な文章であれば読み手もエピソードの情景がイメージしやすく、想いが正確に伝わるようになります。
加えて、自分の過去の実績などをアピールする際も具体性のある数字を盛り込むと効果的です。
例えば「営業で活躍した」という内容は、「契約件数を○○件達成」などとするようにしましょう。
明確な数字があることで書き手と読み手の間に解釈の差が生まれず、正しく成果をアピールできるのです。
AIエンジニアの面接でよくある質問
志望動機は入社書類で書かなければならない項目の一つですが、書類選考を通過したのちには面接でも同じ内容を話す機会があります。
特に、面接は選考試験の中でも評価を分ける重要な試験です。
志望動機の内容と関連付けて、自分のスキルや経験をアピールしなければなりません。
自分のスキルや知識をしっかり伝えるためには、質問に対する返答を事前に準備しておく必要があるでしょう。
ここでは、AIエンジニアの面接でよく聞かれる質問をご紹介します。
未経験者への質問
まず、「未経験」からの転職か「経験者」かによって質問の内容は大きく変わります。
未経験者への質問で多いのは下記の内容です。
- AIエンジニアを目指す理由
- 志望する企業を選んだ理由
- 過去の経験から得たスキル
- 興味があるAI技術やAIに関連する最新のニュース
- 機械学習の知識
- ディープラーニングへの理解度
志望動機に関する内容から、AI業界に関する基礎的な知識など幅広い質問の可能性があります。
AIやIT業界における専門用語も、ある程度勉強して基礎知識を付けてから面接に臨むと良いでしょう。
経験者への質問
経験者の場合、内容は一変してAI技術に関する具体的なスキルについての質問が増えます。
- なぜ転職を考えているのか
- 志望企業でなくてはならない理由
- 過去のAIプログラム開発経験・プログラミングの経歴
- 開発したサービスの内容
- Pythonに関する理解度
- AI業界の技術やスキル
経験者の見られるポイントは即戦力としての能力なので、今までの開発経験や具体的にできることを細かく聞かれます。
経験者の場合は一度自分のスキルを棚卸しして、分かりやすく伝えられるようにまとめておきましょう。
面接での注意点
AIエンジニアとして転職を成功させるには、面接で採用担当者の目に留まることが必要不可欠です。
面接で成功を収めるためには、事前準備が勝負を分けます。
注意するべきポイントや自己分析・企業研究などを時間を掛けて網羅しておくことが重要です。
ここからは、面接で悪い評価を受けるないために気を付けることを解説しましょう。
理論的な思考を心がける
相手に分かりやすく伝えるために、常に理論的な回答を心がけましょう。
AIエンジニアの仕事においても、理論的な思考を用いて課題を解決に導くスキルが重要です。
理論的な思考ができていることを面接で印象付けられれば、AIエンジニアとしての適性もアピールできます。
具体的な方法としては、下記を意識しましょう。
- 結論から伝えること
- 意見の根拠をはっきりさせる
- 具体的な数字などを用いて抽象的な表現を避ける
ただし面接では熱意を伝えることも大事なので、論理ばかりに頭を使って感情が欠落してしまうと逆効果です。
必要以上に意識しすぎず、人間味や人柄が伝わるように柔軟に話しましょう。
応募した企業を選んだ理由をしっかりと伝える
志望動機を書く上での重要なポイントの一つは、この会社で無くてはならない理由を提示することでした。
この内容は、面接でも気持ちを込めてしっかりとアピールしましょう。
採用試験で自分の印象を決定づける最大の要素とは、どのようなものでしょうか。
それは「能力やスキル」以上に、「熱意」「志望度の高さ」です。
AIエンジニアでなければ成し遂げられない夢、さらには応募した企業でなければ達成できない理由を個性的に伝えるように意識しましょう。
応募企業への興味が「好意」として相手に伝われば、選考でも大きな優位性を発揮します。
服装や身だしなみに気を付ける
社会人として常識的な内容ですが、意外に見落としがちなのが服装や身だしなみです。
極端な例では、面接の内容がどんなに良くても身だしなみが不適切であればそれだけで不合格になることもあります。
せっかくのチャンスを逃さないためにも、最低限相手が不快に思わないように服装や容姿には注意が必要です。
AI業界においては、固い業界ではないため私服で仕事を行っている会社も多いです。
ただし、面接といった公式な場面では上下スーツできちんとした服装を選ぶのがベストでしょう。
派手すぎる化粧やボサボサの髪などは、悪い印象を与えかねないため控えましょう。
志望動機での自己PRのポイントは?
AIエンジニアへの転職を成功させるためには、自分の魅力がしっかり伝わる自己PRも重要です。
高評価の自己PRを作るためには、まずAIエンジニアの仕事の適性や求められるスキルを把握しておくことが重要です。
AIエンジニアに必要な能力や特性を理解する事で、自分のスキルの中で特にアピールするべきことが見えてきます。
ここからは、AIエンジニアへの転職で好印象を与えられる自己PRのポイントをご紹介しましょう。
自分の強みをアピールしよう
自己PRで自分の強みを伝える事は当然ですが、ポイントとなるのがその「伝え方」です。
AIエンジニアで役立つ特性を踏まえて、自分の「どの経験をどのように表現するか」を考える事が重要になります。
アピールできる適正は、「理論的な思考」や「謙虚に学ぶ姿勢」・「コミュニケーション力」・「リーダーシップ」といった特性です。
自分が志望している企業で担当する業務を具体的にイメージして、最も役立つ強みを重点的に表現しましょう。
資格があれば積極的にアピールしよう
AIエンジニアの仕事に資格は必須ではありません。
資格がなくてもAIエンジニアを目指すことはできますが、一つでもアピールできる資格を持っていれば転職で有利になることも事実です。
ただ、AIエンジニアは新しい職種という事もあり、特化した専門の資格が整備されていないのも事実です。
ディープランニングの知識を問われる「G検定」「E資格」といったAIの資格を持っていれば有利なため、積極的にアピールしましょう。
志望動機の例文を紹介
AIエンジニアの志望動機作成のポイントが分かったところで、
ここからは採用担当者に好印象を与える志望動機の例文を見ていきましょう。
自分の場合をイメージしながらチェックして、評価される志望動機を準備すると良いでしょう。
例 未経験転職の場合①
AI開発を通じて人々の暮らしを豊かにしたいと思い、AIエンジニアを志望しています。
私は前職では販売・接客業に約2年間従事しておりました。
繁忙期は人手が足りなくなることも多く苦労が増えましたが、そんな時に業務を支えてくれたのがAIの技術です。
AIシステムの導入により在庫管理などの業務が簡便化され、お客様の接客の方により力を割けるようになりました。
その経験を通して、AI技術のさらなる発展が沢山の人々の暮らしを支える事を強く実感しました。
特にAIによる店舗システムの開発に力を入れている貴社でなら、より接客現場に寄り添ったシステム開発に貢献できると考えています。
接客業で得たコミュニケーション力を活かし、相手のニーズを読み取るAIエンジニアとして活躍したいです。
例 未経験転職の場合②
将来性のあるAI業界でキャリアを積みたいと考え、志望しています。
私は前職では、コールセンターでクレーム対応の仕事を経験しました。
そんな中、近年のAIの発達により業務の一部がAIに取って代わってしまうことがありました。
これからの世の中を生きていく上で将来性のある業界への転職を考え、興味を持ったのが近年生活に浸透してきているAI業界です。
特に未経験の採用に力を入れている貴社でなら、AIエンジニアとして着実にキャリアアップできると確信しております。
例 経験者転職の場合
私が貴社を志望する理由は、エンジニアとしてのキャリアアップを考えるからです。
私は技術者派遣会社で、JAVAプログラマーとして働いております。
システムを組み上げる仕事の中にやりがいは感じつつも、業務範囲が限定されているためキャリアへの不安を感じるようになりました。
そんな中、急速に発達するAIの業界のエンジニア職の求人を見つけ興味を持つようになりました。
技術向上への取り組みを進めている貴社でなら、AIエンジニアとして早く活躍できると考え志望しています。
志望動機のNG例
では逆に、選考で悪い印象を与える志望動機のNG例を見ていきましょう。
具体性が無いエピソードや、根拠が不明確な志望動機、どのように貢献するのか記述が無い志望動機はNGとなります。
<NG例>
- 私は前職では、事務職として仕事をしておりました。福利厚生が充実しているため貴社で働きたいを考えています。
- 貴社のHPを拝見し、自分のやりたいことができると感じ志望するに至りました。
- IT業界は注目されている業界のため、興味を持ちました。未経験者での入社も多いとのことで挑戦しやすいと考えています。
転職の不安は転職エージェントに相談しよう
AIエンジニアはこれから成長する業界ですが、比較的新しい業界ということもあり求人数がまだまだ多くないというのも事実です。
さらに転職先を決めるにあたっては会社の社風や給与体系、福利厚生面など様々な要素を併せて考える必要があります。
特に女性は簡単に会社を決めづらい事情も多く、全ての条件を満たしている求人を見つける事は容易ではありません。
そんな悩みがあるなら、一度転職エージェントに相談することをおすすめいたします。
希望の条件やプロフィールを把握した上で最適な求人を教えてくれる転職エージェントは、無料で相談を受けてくれます。
AIエンジニアへの転職のチャンスを確実につかむためにも、転職エージェントを活用する事は賢い選択でしょう。
まとめ
AIエンジニアの志望動機や自己PRのポイントをご紹介してきました。
AIの技術が生活に浸透してきている現代において、その発展の勢いは止まることはありません。
ITで人々の生活を豊かにするAIエンジニアはまだ新しい職種ですが、世界に無くてはならない存在となるのも遠くないでしょう。
時には転職エージェントに相談しながら、AIエンジニアへの転職を確実に成功させましょう。