データベースエンジニアはその名の通り、データベースの開発・管理・運用などに携わる職種です。
この職種への転職を考えている方は一体どのようなことをアピールすれば良いのでしょうか。
IT業界未経験の方は特にアピールの仕方に気をつけなければいけません。
どうすれば効果的に自身の適性を伝えられるのか解説していきます。
データベースエンジニアの志望動機の書き方を解説
Contents
データベースエンジニアへの転職を考えている方にとって最初の大きな難関となるのが志望動機です。
評価される志望動機をしっかりと考えれば、内定に近づくことができるでしょう。
今回はそんなデータベースエンジニアの志望動機を解説していきます。
企業がどういった人材を求めているのかをしっかりと把握してそれに沿った志望動機を考えていきましょう。
データベースエンジニアに求める人物像は?
まずはデータベースエンジニアにはどういった人物像が求められるのかを解説していきます。
企業によって求める人物像に差はありますが、以下の部分は共通すると考えて良いでしょう。
積極的にアピールすると企業からも高評価をもらいやすくなります。
トレンドに敏感
データの収集・分析をする上でデータベースは欠かせませんが、そのデータの管理手法や分析方法は常に進化を続けています。
そのため、そうしたITにおけるトレンドに対してしっかりとついていける人材でなければこの職種で活躍していくことは難しいでしょう。
最新トレンドを理解してデータベースの最新技術をしっかりと取り入れていける人材は企業からも重宝されます。
トレンドを追い続けていくためには常に新しい技術を学ぶ姿勢が必要となるでしょう。
チームワークが得意
エンジニア職というのはずっとパソコンの前で作業をしているイメージが強いかもしれません。
しかし実際にはチームでの打ち合わせや調整などでコミュニケーションが必要となります。
もしチームで連携をできなければ、円滑に業務を行っていくことができなくなるでしょう。
エンジニア職というのはただ技術が高いだけでなく、チームで働くことへの適応力も求められます。
そのためチームワークが得意である人材というのは企業から必要とされることでしょう。
課題解決が好き
データベースの開発を行っていく際には必ずクライアントの要望を汲み取ることが必要とされます。
この要望をどのように取り入れて開発を行っていくのかということを考える際には課題解決力が求められるでしょう。
課題解決力というのはどのような手段でその課題を解決するのか、どうすれば効率的に解決できるのかを考えるために必要な能力です。
この能力を高めていくためには課題解決に携わる経験も必要ですが、それと同時に課題解決が好きであるということも重要になります。
もし課題に取り組むことに苦手意識がある場合、企業からこうした業務に適性がないと思われてしまうでしょう。
そのため課題解決が好きであるというのは重要なポイントです。
・チームで働くこととなるためチームワークが重要
・課題解決が好きである人材はデータベースエンジニアに向いている
データベースエンジニアの志望動機作成のポイント
次は志望動機を作成する際に気をつけたいポイントを解説していきます。
以下のことに気をつけることによって、採用担当者に対して良い印象を与えることができるでしょう。
保有資格をアピール
転職活動において資格というのは自身の能力・スキルを証明する際に大変役立ちます。
もしデータベースエンジニア関連の資格を取得している場合にはそれを積極的にアピールするようにしましょう。
もしこの職種が未経験である場合にも資格を保有していれば適性があると考えてもらえます。
志望動機においても、自身が資格を取得していることを伝えれば仕事への意欲の高さを伝えることができるでしょう。
もし関連する資格を持っていないという方はこの機会に資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。
転職理由を明確にする
転職理由が曖昧である場合、採用担当者から本当に自社に入社したいのかと疑問に思われてしまう可能性があります。
そのため転職理由を明確にすることによって、自身の転職への本気度をアピールするようにしましょう。
転職理由を伝える際には、どのようなことがあって転職を決意したのかを明確に伝えると効果的です。
どんな風にキャリアアップをしたいのか、何故前職ではやりたいことができないのかなどを言葉にして伝えましょう。
そうすることによって転職理由だけではなくその奥にある考え方や価値観を伝えることができます。
考え方や価値観を伝えることで企業は自社にマッチする人材であるかを判断することができるでしょう。
将来性をアピール
将来性をアピールすることで、これからのビジョンが明確であり成長していける人材であるということを伝えられます。
これまでのことだけでなく、将来についても伝えることによってしっかりと先を見通しているという印象を与えられるでしょう。
転職後のことまでしっかり考えられている人材は企業からも信頼してもらえます。
転職後の業務への携わり方やその先のビジョンなどを伝えることで将来性をアピールするようにしましょう。
なぜその会社なのかを伝える
志望動機ではしっかりとその会社でなければならない理由を伝えるようにしましょう。
その理由が明確でなかった場合、企業からは「それだったら同業他社でも良いのではないか」と思われてしまいます。
企業は自社への入社意欲が高い人材を求めているため、なぜその会社なのかということを明確にしましょう。
そうすることによって自社への志望度が高い人材であると思ってもらうことができます。
データベースエンジニアの志望動機の例文
次はデータベースエンジニアの志望動機を例文形式で解説していきましょう。
以下の例文を参考に自分なりの志望動機を考えていただければと思います。
経験をアピールする場合の例文
「私は現職でもデータベースエンジニアとして働いており、クライアントの常駐エンジニアとして勤務しております。
これまでに4つの企業で業務に携わっており、その中でデータベースの設計・管理・保守・運用など全ての工程を経験してきました。
そうして経験を積んでいく中で今後は自社のデータベースに対して携わる仕事をしたいと思うようになったのです。
そのため、データベースの設計・開発から運用までを一貫して行う貴社で働きたいと考え応募しました。
これまでの経験を活かしつつ、これからは専門技術を更に習得して貴社の仕事に貢献したいと考えております」
未経験者の例文
「私はこれまでシステムエンジニアとしてシステムの開発工程に携わってきました。
その中で専門性を高めていきたいという気持ちが強くなり、データベースエンジニアとして働きたいと考えるようになった次第です。
現在、データベースに関する専門知識を習得するため、Oracle Masterの資格取得に向けて勉強をしております。
データベースに携わる仕事はしてきておりませんがシステムエンジニアとして開発工程に携わってきました。
その中で周囲とコミュニケーションを積極的に取り必要な情報が共有される風通しの良いチームの雰囲気作りに貢献してきた次第です。
貴社に入社することができた暁には、いち早くデータベースの専門知識を習得し、貢献できる人材になりたいと考えております。
また、これまでの経験を活かしチームの効率化にも貢献したいです」
営業職から転職する場合の例文
「前職ではパッケージシステムの提案営業を行っておりました。
今まで、システムを売るという形でIT業界に携わってきましたが、徐々に自分もつくる側として仕事をしたいと考えるようになったのです。
エンジニア職としての転職を考えた際、データベースを開発する人材になりたいという気持ちが強くなりました。
現在SQLに関する知識を身につけるため、Oracle Databaseを使用してデータベースを自身で構築しています。
データベースの開発業務に携わった経験はありませんが、ITシステムに関する知識には自信があります。
これまでクライアントの声を聞いてきた経験を活かして、クライアントの要望に沿った設計・開発が行える人材になりたいです」
データベースエンジニアの志望動機のNG例
次はデータベースエンジニアの志望動機のNG例を解説していきます。
以下のような志望動機は採用担当者に良い印象を与えられないため避けましょう。
「私は貴社で働くことによってこれから更に需要が高まるIT業界に貢献したいと考えております。
データベースというのは多くの企業にとって必要不可欠なものであり、その開発に携わることで世界に貢献していきたいです。
データベースエンジニアはクライアントの要望を受け止め、それに合った設計・開発を行わなくてはなりません。
そのような人材になれるようにこれまで営業職で培った交渉力を活かして貴社に貢献できる人材に成長していきたいと思います」
上記のような志望動機は、どうして志望している企業に入社したいのかの理由が明確ではありません。
そのため、同業他社でも良いのではないかという印象を与えてしまうでしょう。
また、どうしてデータベースエンジニアに転職したいのかという理由も述べられていません。
この理由も明確に言葉にしなければ、企業から良い評価をもらうことは難しくなります。
上記のような曖昧な志望動機は避けるようにしましょう。
データベースエンジニアの志望動機の注意点
次はデータベースエンジニアの志望動機を書く際の注意点を解説していきます。
以下のポイントは他の職種の志望動機を考える際にも活かすことができるポイントです。
しっかりと確認し、以下のことに注意して企業に好印象を与えられる志望動機を考えていきましょう。
嘘をつかない
高評価を得るために嘘をついても、その後の選考で必ずバレてしまいます。
企業の採用担当者は多くの人材を見てきているため、支離滅裂な部分にはすぐに気がつくことでしょう。
嘘をつかなかったら突破していたかもしれない選考も、嘘をつくことで不合格になってしまう可能性があります。
今までの経歴や能力・スキルに関して嘘をつくことは避けましょう。
漠然とした表現にしない
漠然とした表現で志望動機を書くことは避けましょう。
意気込みや意欲だけでは、あなたがどういった人材であるかを企業に伝えることができません。
これまでの経験や習得してきた能力・スキルとこれからのキャリアや目標について伝えることが大切です。
そうすることによって、自然と意気込みや意欲も伝わることでしょう。
最初から気持ちにフォーカスしてしまうと企業が知りたいと思っている情報を伝えられません。
具体的な内容を伝え、そこにプラスして自身の本気度や意欲がプラスされるような書き方を心がけましょう。
学びたいではNG
学びたいということを志望動機にすることは避けましょう。
企業は自社の仕事に貢献してくれる人材を求めています。
そのため、自分の成長だけでなく企業が成長できるような仕事をしてくれることを望んでいるのです。
自分の学びたい・成長したいという気持ちだけをピックアップしてしまうと、企業から自分のことしか考えていないと思われてしまいます。
そのため、しっかりと企業に貢献できる人材であるということをアピールしましょう。
その上で自分も成長していきたいと話すことで、会社と共に成長できる人材であると思ってもらえます。
自分の気持ちだけで志望動機を書くのではなく、会社に何をもたらせるのかもしっかりと伝えるようにしましょう。
・漠然とした表現は避けて自分の能力・スキル・キャリアパス・目標などを明確に伝える
・学びたいという志望動機は自分のことしか考えていないと思われるためNG
データベースエンジニアの面接対策
次はデータベースエンジニアの面接対策について解説していきます。
面接では選考書類にある内容をそのまま話すのではなく面接でしか伝えられないことを伝えるようにしましょう。
例えば書類選考に記したスキルをどのように活用してきたのか、どのような経験を積んできたのかを明確に伝えると好印象です。
面接はコミュニケーションの場であるため、面接官に伝わりやすく論理的に話す能力が求められます。
他にもエンジニアとしての経験がある方は実際に現場でどういった形でプロジェクトに取り組んできたのかを言葉にしましょう。
そうすることによって、転職後の仕事への取り組み方を伝えられます。
データベースエンジニアの面接でよくある質問
データベースエンジニアの面接では、エンジニア職特有の質問があるためそうした質問への対策をしっかりと行いましょう。
例えば以下のような質問が考えられます。
- 弊社の製品・サービスについてどのような印象を持っていますか
- 開発経験はどのくらいありますか
- スキルアップのために行っていることはありますか
- 今までの失敗談を聞かせてください
- 身につけている技術を教えてください
こうした質問はエンジニア職の面接でよく聞かれるため、事前に答えをしっかり固めておくと良いでしょう。
転職の悩みは転職エージェントに相談しよう
もし転職に関して悩みがある場合には転職エージェントに相談するようにしましょう。
転職エージェントは選考書類を作成してくれたり、模擬面接を実施してくれたりします。
これらのサポートを受けることによって、自分では気がつけない部分についてもアドバイスしてもらえるでしょう。
転職エージェントを利用すれば、転職活動をスムーズに行っていくことができます。
この機会にぜひ利用を検討してみてください。
まとめ
今回はデータベースエンジニアの志望動機の作り方を解説してきました。
志望動機というのは企業に興味を持ってもらえるかどうかの重要な分かれ道です。
そのため今回ご紹介したことを参考に、しっかりと対策をしていただければと思います。
企業からデータベースエンジニアとしての適性を認めてもらい、高い評価を得られれば内定も近づいてくるでしょう。
また、転職活動に関して何か悩みがあるという方は転職エージェントを活用することをおすすめします。
転職のプロフェッショナルの意見を取り入れることでより企業に評価してもらいやすくなるでしょう。