カスタマーエンジニアに転職する場合、必ず取得しておく資格はありません。
そのため未経験からでも転職可能な職業です。
とはいえ専門性の高い職業であるためそれなりのスキルが求められると考えておきましょう。
この記事では未経験からカスタマーエンジニアに転職する方法について解説します。
未経験からの求人の探し方についても紹介しますので参考にしてください。
カスタマーエンジニアに未経験で転職する方法を解説
Contents
高卒でもカスタマーエンジニアになることは可能です。
ただしシステムやソフトウェア関連の知識や技術が求められる職種であるため事前に学習しておくことをおすすめします。
可能であれば大学や専門学校などで学んでおくと有利です。
実務経験がなくても知識があれば未経験からでも転職することは可能になります。
とはいえ未経験の場合には転職してから現場で1年ほどの研修を受ける必要がある点は理解しておきましょう。
未経験からカスタマーエンジニアに転職したい場合には転職エージェントの活用がおすすめです。
カスタマーエンジニアの未経験求人から仕事内容をチェック
未経験からカスタマーエンジニアに転職した場合は企業で1年ほどの研修を受けるのが通常になります。
未経験求人から仕事内容を確認してみましょう。
研修制度が充実している企業の求人
求人内容は次のとおりです。
- 学歴 高卒以上
- 給与 400〜530万円
- 残業手当有
- 業務内容 地場大手エネルギー会社でのシステム開発・インフラ開発
- 年間休日125日〜
地場大手エネルギー会社での運用・保守などを担当する業務です。
研修制度が充実している点を強くアピールしている求人になります。
研修を受けながら大手電力会社のサーバーの運用・保守業務に充実するという求人です。
慣れてきたらシステム更新や改良などの提案を任されることも記載されています。
学歴不問の企業求人
カスタマーエンジニアの求人では学歴不問というものも多くあります。
学歴不問の求人の実例は次のとおりです。
- 学歴不問
- 給与 500〜900万円
- 残業手当有
- 業務内容 半導体製造装置のカスタマーエンジニア
- WEB面接可能
大手半導体をはじめとする取引先企業の工場内で同社製の半導体再造装置の保守サービス・メンテナンス・トラブルの対応を行います。
社内公募制度でキャリアアップできる点を強くアピールしている企業です。
在宅勤務やリモートワークも相談によって可能となっています。
カスタマーエンジニアに求められるスキル
カスタマーエンジニアは企業のITシステムやサービスなどのトラブルを解決する職業です。
信頼性の高いシステムの提供やシステムの保守・点検・修理を行います。
カスタマーエンジニアとして働くうえで必要とされるスキルはどのようなものでしょうか。
カスタマーエンジニアに必要なスキルについて解説します。
技術能力
カスタマーエンジニアにはIT関連の幅広い知識や技術力も求められます。
他社でシステムトラブルが発生した場合には原因究明が急がれるでしょう。
システムトラブルは仕事をストップさせてしまうこともあるからです。
IT技術の進化にともなって複雑化するシステムをしっかり理解しておくことがカスタマーエンジニアに求められるスキルになります。
まずはトラブルの原因がソフトウェアなのかハードウェアなのかを見極める能力も必要です。
自社製品はもちろんのこと他社製品についての知識も求められます。
加えてネットワーク・データベース・セキュリティなどの専門知識も必要です。
コミュニケーション能力
カスタマーエンジニアは自社内で業務を担当するだけではありません。
システムにトラブルが発生した企業に出かけてトラブルを解決することもあります。
そのため他社の社員とのコミュニケーションを円滑に進められる能力が求められる場面も多くある点が特徴です。
他社企業の担当者はITの専門的な知識を保有していないケースも多くあります。
場合によっては専門的なシステムの話がうまく伝わらないこともあるでしょう。
専門用語を使った複雑な内容を簡潔に説明できる能力も必要です。
トラブル解決だけでなく自社機器の営業を担当することもあるのがカスタマーエンジニアの仕事になります。
営業職に近い業務をすることもあるためやはりコミュニケーション能力が求められることになるでしょう。
常に業界の動向に敏感で新しい情報にアンテナを張っておくことも必要です。
対応能力
カスタマーエンジニアはトラブル対応の際のスキルが求められます。
システムトラブルによって仕事に支障が出ている企業に出向いて一刻も早く解決することがカスタマーエンジニアの仕事です。
企業の担当者の話をしっかりと聞いて何をすべきかを瞬時に判断する能力も必要となります。
困っている企業担当者の不安をまずは取り除いてあげましょう。
エンジニアとして丁寧にわかりやすく状況を説明することも求められるスキルです。
仕事がストップしてしまって不安を感じているクライアントの不安を取り除く対応能力もエンジニアとして必要なスキルになります。
カスタマーエンジニアの転職に役立つ資格
カスタマーエンジニアとして転職する際には取得しておくと有利な資格がいくつかあります。
具体的には次のような資格です。
- オラクル認定資格制度
- シスコ技術者認定
- マイクロソフト認定技術者試験
- ITパスポート
- 基本情報技術者
必須となる資格ではありませんが面接の際に自分のスキルレベルを証明するのに役立つ資格ばかりです。
いずれの資格も資格区分が設けられていて初心者から受験可能なものになっています。
カスタマーエンジニアになるために必須の資格はありませんが、職業柄必要となる資格がある点は理解しておきましょう。
たとえば電気関係や通信関係の仕事で保守点検を行う場合には法律で定められている資格の取得が必要になります。
電気工事士や認定電気工事従事者などの資格の取得がないと仕事ができないケースもあるということです。
これらの資格については企業に就職してから取得しても問題ない資格になります。
そのため転職活動中に取得するとすればIT技術関連の資格を取得しておけば面接で有利でしょう。
カスタマーエンジニアに向いている女性の特徴
カスタメーエンジニアに転職する女性も少なくありません。
専門的で繊細なシステムを相手にする職業であるため女性ならではの素質が生かされる点も多くあるでしょう。
カスタマーエンジニアに向いている女性の特徴について解説します。
細やかで行動的
カスタマーエンジニアは細かな作業が多い職業です。
システムトラブルは急に起こることが大半になります。
そのため細やかで行動的な女性はカスタマーエンジニアに向いているといえるでしょう。
女性の持つ細やかな気配りや細かな部分に気がつける特性もカスタマーエンジニアに必要なスキルです。
クライアントからの要請があればすぐに駆けつけるフットワークの軽さも必要となります。
人と関わることが好き
カスタマーエンジニアはクライアント先に出向いてトラブルの解決を行うことが仕事です。
そのためコミュニケーション能力の高さが求められる職業でもあります。
どんな人とでも柔軟に対応できる女性はカスタマーエンジニアに向いているといえるでしょう。
社内・社外に関係なく人と関わることが好きな人はカスタマーエンジニアへの転職チャレンジしてみましょう。
困難に向う精神力
システムやハードのトラブルは簡単に解決できないことも多くあります。
焦ることなく冷静に対応できるスキルもカスタマーエンジニアに求められるスキルです。
困難に立ち向かう精神力の強さがある女性はカスタマーエンジニアに向いているといえるでしょう。
難しい問題を解決できたときの達成感こそカスタマーエンジニアのやりがいといえます。
未経験でのアピールポイントは?
未経験からカスタマーエンジニアに転職する場合、どのような点をアピールすればよいのでしょうか。
未経験では実務経験からのエピソードなども話せないためアピールポイントに困ることもあります。
未経験でのアピールポイントについて解説します。
スキルをアピールしよう
実務経験がない場合には現在保有しているスキルについてアピールするのがおすすめです。
前職で身につけたスキルがあればアピールしましょう。
カスタマーエンジニアにはITに関連した知識や技術が求められます。
前職がIT関連の職業であればそこで身につけたスキルは大きなアピールポイントです。
異業種からの転職チャレンジであればほかのスキルをアピールしましょう。
コミュニケーション能力やフットワークの軽さは大きなアピールポイントになります。
適性があることを伝えよう
いかに自分がカスタマーエンジニアに向いているのかをアピールできるとよいでしょう。
これにはカスタマーエンジニアに関連する業界研究と企業研究をしっかり行うことが必要です。
さらに自己分析を加えることで自分の適正を見つけ出すことができるでしょう。
これらを怠ると企業側が求める人物像とズレたアピールをしてしまうこともあります。
そのため転職を成功させるには企業が求める人物像をしっかりと把握しておくことが大切です。
資格があれば積極的にアピールしよう
ITに関連した資格を保有しているなら必ずアピールしましょう。
カスタマーエンジニアとして保有していると有利な資格は次のとおりです。
- オラクル認定資格制度
- シスコ技術者認定
- マイクロソフト認定技術者試験
- 電気工事士
- 認定電気工事従事者
- 工事担当者
このような資格があればしっかりとアピールしましょう。
カスタマーエンジニアの未経験求人の探し方
未経験でカスタマーエンジニアに転職する場合にはどのように求人を探せばよいのでしょうか。
カスタマーエンジニアは学歴不問の求人は多くあります。
ただ未経験歓迎という求人を自分で探すとなるとハードルが少し高くなるでしょう。
技術や知識の豊富さが求められる職業であるため実務経験者が優遇されることは仕方ないと考えておくことをおすすめします。
ただ諦める必要はありません。
転職エージェントを活用すれば未経験でも転職できる求人をみつけることは可能です。
転職エージェントは転職のプロであるため企業に関連した情報も豊富に所有しています。
求人についても未公開のものを保有している確率も高いため未経験からの転職では転職エージェントの活用がおすすめです。
カスタマーエンジニアの将来性やキャリアパスは?
カスタマーエンジニアに転職したあとはどのようなキャリアを積んでいくことになるのでしょうか。
将来性やキャリアパスについても考えたうえで転職を考える必要があります。
カスタマーエンジニアの将来性やキャリアパスについて解説します。
将来性
カスタマーエンジニアは企業の中核を担うパソコン関連の保守・点検・修理を請け負う仕事です。
現状では修理よりも交換にシフトチェンジする企業が増えているためカスタマーエンジニアの需要が高いとはいえません。
とはいえ必要な職業であることに変わりありません。
これからのカスタマーエンジニアに求められるのは営業としてのスキルです。
トラブルを抱えたクライアントに対して修理よりも交換することを進めることもカスタマーエンジニアの仕事になります。
営業スキルのあるカスタマーエンジニアがこれから求められる人材です。
キャリアパス
カスタマーエンジニアとしての実務経験を積んでいくと次のようなキャリアパスが選択できるようになります。
- カスタマーエンジニアとしての道を極める
- カスタマーエンジニアの管理職になる
- 営業職に転職する
- インフラエンジニアに転職する
このようにさまざまなキャリアパスがを考えることができるでしょう。
年収アップを希望する場合には管理職への道がおすすめです。
また営業力を培って営業の道で管理職になるという方法もあります。
さらにインフラエンジニアはカスタマーエンジニアよりも年収が高額であるためその道を極めるというのもひとつです。
転職の悩みは転職エージェントに相談しよう
カスタマーエンジニアになる場合、実務経験がないと求人を探すことにも一苦労するでしょう。
学歴不問の求人は比較的多くありますが未経験者を積極的に採用する企業はまだ少ない状況です。
そこでおすすめなのが転職エージェントの活用になります。
転職エージェントは求職者の転職活動をしっかりとサポートしてくれる存在です。
企業とのつながりも深いため未経験からの転職にも強い点が特徴になります。
転職活動をスムーズにすすめたい場合には転職エージェントの活用がおすすめです。
まとめ
カスタマーエンジニアに未経験から転職する場合には比較的ハードルが高いと考えておくとよいでしょう。
求人を探す段階で諦めてしまう人もいるかもしれません。
ただ転職エージェントを活用すれば未経験でも転職可能な求人をみつけることも可能です。
転職エージェントは転職のプロであるため豊富な求人を保有しています。
カスタマーエンジニアにスムーズに転職したい場合には転職エージェントの活用がおすすめです。